神奈川で自然を観測する。杉本博司さんの江之浦測候所に行ってきた。
江之浦測候所という場所があります。
“世界や宇宙と自分との距離を測る”
護王神社のアプロプリエイトプロポーションは観に行ってたことがあって。構想に10年、建築に10年かかったというこの測候所。友人から聞きまして、これは行きたいといざ小田原へ。
横浜から1時間ぐらい、東海道本線の根府川駅に降りる。
そこからは車でしたが、シャトルバスも出ています。
門を潜ると受付棟。全面ガラス張りで。屋久杉のテーブルにかけて説明受ける。2時間10人ずつぐらいの完全予約制。
日の出に沿った建築。
硝子の演台。裏手がコロセウムのような円形観客席になっていて。能楽がここで開かれることもあるそうです。
長廊。壁一面が珊瑚のような独特の文様。中庭には三角に芝の切り込み入れた庭園。
写真上部円形の石は、火おこしのできる竃みたいになっていて。BBQしたい。
伽藍道。石は見所の一つ。フランスからの石材や、江戸城にも使われた石が施設内に溶けて置かれています。
石廊も飛び石も一口に灰色でもこれだけ大きいと味が出る。日常に石材は至る所にあるけれど、画一化されたもの見ていることが多い。
何故石を置くのかね?土と石の違いは?みたいな話をしていた。昔から石は形が変わらないことから永久不変の象徴とされていて。自然物だけれどその境界の先にいってる感じから特別なのかな。
「天円地方」という言葉が中国の宇宙観の中にあります。天は円く、地は四角。天体活動は円環運動することによる。世界遺産にもなっている、明清時代の天壇は天に対しての場所として有名ですね(地壇という建物もある)。
この測量所には円形の建物は無かった。「測る」行為には、起点と終点を決める必要があるもので。世界や宇宙と自分との距離測る時も、まずは足元の起点を見失わないこと大事なんかなと思った。
2時間あっという間。とっても静かな場所なのでおすすめです。