hehishim

Art,Books,Culture in Tokyo,in Japan

盒馬鮮生のお話。

お久しぶりです。
2019年入った当初から今まで、会社外でも多くのことをさせて頂き。棚卸しも整理もなく取り敢えず飲み込み、持っているものを出すこと繰り返し。「まとめる」こと、小さくも軌跡の形残すことあんまり出来ていなかったので、2020年はしたい。続け、今の気持ち!書く。

 

かなり前になってしまいましたが上海へ参りました。3年ぶりぐらい。
仕事の合間で「盒馬鮮生」に行けたのでまとめ。
EC統合がされたスーパー。


Take a Tour of a Hema Supermarket and Experience "New Retail"

Amazon無人コンビニ、ネットスーパー等、O2Oの文脈でECと距離が近くなる実店舗は増えてます。
2016年に上海から始まったこの盒馬は、この数年で2019年には150店舗以上に展開伸ばしています。

f:id:himukazu0616:20200118115703j:plain


アリババのネットスーパー「亲橙里」と共に、ジャックマー掲げる「ニューリテール」戦略の中でも語られることが多い。京東の物流責任者、侯毅が立ち上げ、アリババの1億5000万ドルもの投資を受けて出来た異色の経緯。EC上の購買情報、会員情報から店舗の展開戦略もたてています。

 
特徴は、アプリでの注文後、店舗から該当商品がピックされ、30分以内にも配送される早さ。夜21時ぐらいまで配送されるとのこと。店内の頭上にベルトコンベアがあり、商品行き交います。あ、ちゃんとコンベアあるな、と思いました。

f:id:himukazu0616:20200118115704j:plain

 「日日鮮」という、いつ作られたものなのかがパッケに明記された独自ブランドも強みです。鮮度良い生野菜、卵ってなかなか手に入らなかったので、やや高めですが健康志向高い層には人気だそう。

 

生け簀もあります。黒い服の方はどなたでしょう。
撮ったのが携帯とはいえ、一眼レフを所有している人間が撮影した写真とは信じられません。
 

f:id:himukazu0616:20200118115714j:plain

その場で買ったものを調理してもらい、隣接するイートインコーナーですぐ食べられます。1元16円ぐらいです。なぜ縦写真!

f:id:himukazu0616:20200118115711j:plain

イートインはないものの、野菜生鮮食品に特化した店舗「盒馬菜市」。コンビニに近い形態で、オフィスワーカー向けの店舗「盒馬F2」など、立地とターゲットによりブランドを変え、展開しております。

f:id:himukazu0616:20200118115716j:plain

 

似たコンセプトの競合サービスも沢山。腾讯のドローンデリバリーも昨年始めた「超級物種」、百聯の「RISO」、京東の「7FRESH」などなど。注目ですね。

 

日本ではクラシルのdely、2013年早くにもオムニチャネル戦略うたっていた、イオンとヤフーのその後にも注目です。(オムニチャネル戦略ってなつかしみ溢れる・・・)

 

店舗とネットの融合、という流れはあるものの、EC部門とリアル部門では職掌、予算も別部署であることが多く、全体戦略の中でがっつり取り組めている印象にはあまりない。集客どうすっかの部分だけでO2O設計すると、まだ中国ほどには動けなさそううかなと思います。・・もうO2Oとかも古い言葉なのかもですね。 

f:id:himukazu0616:20200118120624j:plain

耳目集め五感刺激し、何かの欲を乗せたお金の動きはチャネルは問わぬものと思っております。あまりゆっくり出来なかったので、また上海は2年に一回ぐらいは行こうと思います。古巣。

 

 

事例でわかる 新・小売革命 中国発ニューリテールとは?