『ファッションとアート 麗しき東西交流展』へ行ってみた
横浜美術館へ。
『ファッションとアート 麗しき東西交流展』
美術館、読書、勉強に土曜。
会ったり、作ったり、練ったりで日曜。毎週そんなん。
1859年に横浜が開港されてから影響しあう服飾文化。
アートと表題につけるには安易かなとも思ったけれど、
西洋東洋のファッションの交わりとても分かりやすかった。
コルセットでガチガチったものから、
日本の和装の影響受けた平面的なデザインのドレス。
和裁のあるドレスの輸出。日本の制服の西洋化。
明治ー大正までの50年間を一飲みできます。
それまで呉服でやってきた高島屋、三越が国外へも和の要素を残しつつ種を変え輸出。
この時代に生きた人の大海の先に見る期待どんなもんだと尊敬です。
今でこそ国外情報は入り、
主流も亜流も開示された上で独創に走ったりすることが出来ますが、
自社のそれまでの形を変えて国外へ持っていくことの熱量。
かいつまんでの展示なので、失敗も反感も物凄いものがあったのでしょうが。
横浜でやるべしとても良かった展覧会でした。アートではないかな( ̄▽ ̄)
男性の学生服まで西洋化したのが脱刀令の1972年。
女性上流階級に洋装が広まるのも鹿鳴館での義務化が1982年。
大衆化までなるには関東大震災以後と記載あり。
1904年には今の三越にあたる三越呉服店デパアトメント宣言により日本初の百貨店展開。
ボンマルシェにフランスからおこっていた百貨店。ゾラも描いていましたね。
日本の当時のポスターもありました。
西洋服が一般市民まで広がっていった流れは深掘りしたいところ。
流れでものごとみたりすると、住む土地を身の周りが整理されていく。
本日読んだ本の中に、
「少しの自覚と興味をもって周りを見渡せば、世界はだいぶ違って見える」という一節があり。
染み入る言葉です。
横浜美術館はとても広く会場を使えるので、肉厚な展示が多いです。
おすすめ。