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Art,Books,Culture in Tokyo,in Japan

ヨーガン レール 文明の終わり Jurgen Lehl The End of Civilization へ行って

お久しぶりに更新

金沢に行ってきたので、こちらに行ってまいりました。21世紀美術館。
住んでいた時は、年間パスポートを提げ毎週のごとく通っておりました。
年間3,000円なんですよ、オトクです。


東京に移った今は、森美術館にシフトしているのですが
なんでしょう、観光客が蟻さん如く数珠並びなっている中で
すーーーーーっと並ばず入っていけるのは良いです。そんなことで満たされる狭心。
この日は21世紀美術館の列に並びました。

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椿昇さんの作品と、Jurgen Lehlさんの作品がやはり良かった。
椿さんの作品は、小豆島で見ていたのだけれど、この作品は色が違って。

Esthetic Pollution


 

「審美汚染」でしょうか、そのまま訳すと。
魚鱗のような文様と、毒々しい黄色と、枝がびよーんと伸びてて。
綺麗、と言う印象でなく、ざわっとする空間。
イ・ブルさんの作品も同室展示されていて、より異次元感ありましたね。

Jurgen Lehlさんは実は以前から知っていた方ではなかったのです。
テキスタイルのデザイナーさんでもあるんですね。

2015年のMOTでも展示あったのですが、行きそびれてしまっていたので本願叶う。

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Jurgen Lehl The End of Civilization


沖縄へ行き来しての生活をずっと続けていて、
自然への考えとか、募っていた部分が多かったんだろうなと思う。
本作は沖縄の海に流れ着いたプラスチックゴミで創られています。

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ランプは綺麗ではあるのだけれども、
やはりオブジェは不気味な部分もあって。
人の目を引くように、その問題に注目してもらうために、
この作品を作ったとは書いてあったけれども、
100%綺麗な印象与えるだけにはしたくなかったんかもと思いました。

 

もう亡くなってしまっていたことが残念です。
身近な変えたい問題を、負の面を完全に消し去らないで
ポップな面だけを出してしまわないで、表現して投げかける。
このバランスが絶妙な作品はとても大好きです。