hehishim

Art,Books,Culture in Tokyo,in Japan

神奈川で自然を観測する。杉本博司さんの江之浦測候所に行ってきた。

お題「夏休みの思い出」

江之浦測候所という場所があります。


杉本博司 江之浦測候所インタビュー


“世界や宇宙と自分との距離を測る”

護王神社のアプロプリエイトプロポーションは観に行ってたことがあって。構想に10年、建築に10年かかったというこの測候所。友人から聞きまして、これは行きたいといざ小田原へ。

f:id:himukazu0616:20180809003542j:plain横浜から1時間ぐらい、東海道本線の根府川駅に降りる。
そこからは車でしたが、シャトルバスも出ています。

f:id:himukazu0616:20180809004137j:plain

門を潜ると受付棟。全面ガラス張りで。屋久杉のテーブルにかけて説明受ける。2時間10人ずつぐらいの完全予約制。

f:id:himukazu0616:20180809004847j:plain

冬至の日にはこの筒の中をちょうど日の出の光が通る。

f:id:himukazu0616:20180809005521j:plain

日の出に沿った建築。

f:id:himukazu0616:20180809005602j:plain

硝子の演台。裏手がコロセウムのような円形観客席になっていて。能楽がここで開かれることもあるそうです。

f:id:himukazu0616:20180809005624j:plain

長廊。壁一面が珊瑚のような独特の文様。中庭には三角に芝の切り込み入れた庭園。

f:id:himukazu0616:20180809010107j:plain

写真上部円形の石は、火おこしのできる竃みたいになっていて。BBQしたい。

f:id:himukazu0616:20180809005710j:plain

伽藍道。石は見所の一つ。フランスからの石材や、江戸城にも使われた石が施設内に溶けて置かれています。

f:id:himukazu0616:20180809005734j:plain

石廊も飛び石も一口に灰色でもこれだけ大きいと味が出る。日常に石材は至る所にあるけれど、画一化されたもの見ていることが多い。

f:id:himukazu0616:20180809005810j:plain

何故石を置くのかね?土と石の違いは?みたいな話をしていた。昔から石は形が変わらないことから永久不変の象徴とされていて。自然物だけれどその境界の先にいってる感じから特別なのかな。

 

f:id:himukazu0616:20180814185319j:plain

「天円地方」という言葉が中国の宇宙観の中にあります。天は円く、地は四角。天体活動は円環運動することによる。世界遺産にもなっている、明清時代の天壇は天に対しての場所として有名ですね(地壇という建物もある)。

 

f:id:himukazu0616:20180814185346j:plain

この測量所には円形の建物は無かった。「測る」行為には、起点と終点を決める必要があるもので。世界や宇宙と自分との距離測る時も、まずは足元の起点を見失わないこと大事なんかなと思った。

 

f:id:himukazu0616:20180814185401j:plain

2時間あっという間。とっても静かな場所なのでおすすめです。

あなたの知らない東京に出会う”音楽写真展” へ TOKYO SOUNDSCAPE

週末に行ってきました
東京を音楽と写真で見つめ直す空間

f:id:himukazu0616:20180730230854j:plain

場所はCLASKA@学芸大学
初めて知った場所ではあるんですが
隣のカフェ「Factory & Labo 神乃珈琲」はよく行っているので馴染みある場所

f:id:himukazu0616:20180730231349j:plain

「あなたにとっての東京とは?」
という問いから始まるギャラリースペース

東京は大学生の時に下北沢でカフェをしていた時の半年と、社会人になってからの2年間だけ過ごしてる
この大きな街をズバッと言葉でも写真でも表すこと難しい。縦にも横にも広い上に塗り替えられてく早さもある

f:id:himukazu0616:20180730232356j:plain

窪塚洋介さんZONE

f:id:himukazu0616:20180730232808j:plainSpotifyプレイリストが各作品の前に置いてある
視て聴く東京
ヘッドフォンはBOSE
音楽を聴きながら写真を見ながら

f:id:himukazu0616:20180730233214j:plain

レコード型のジャケットに
spotifyのバーコード一覧

f:id:himukazu0616:20180730233406j:plain

それぞれが住み、過ごし、撮って残した場所
東京は下北沢、大井町、上野毛、自由が丘に住んだことがある。ざっくり街の印象を言葉に出してしまうとシンプルに同じ単語並ぶこと多いけれど
同じ場所に住んでいても目につくものも感じる事も違う
こんな場所あったっけって思ったり、同時代なのに昔の写真に感じたり

f:id:himukazu0616:20180730234410j:plain

table

f:id:himukazu0616:20180730234814j:plain

seimaさん

 

全体の話だけれど時間的にも空間的にも間がよかった
所狭しと画一的にずらっと並ぶ写真でなくて
一人から一人に向かう間もいい距離で

柱には一枚絵、アクセントもあって
3階で触れたあとで、8階に上がっていく時間もあって

f:id:himukazu0616:20180730235516j:plain

屋上に直結
CHILL OUT飲みながらCHILL OUTできる

イベントサイト素晴らしいので
背景秘話もアーカイブも読むのおすすめです

tokyosoundscape.cowcamo.jp
同世代が創っていた空間と知った
こういう場所作りはしていきたいですね

東京から日帰り登山。山梨県の三ツ峠に登ってきました。

三ツ峠


年に2−3度は登山をしています
趣味というほどのめり込んではいないけれど
気分転換と運動目的
週末は山梨県の三つ峠へ

f:id:himukazu0616:20180716161422j:plain

立川駅(am 7:53)→大月駅→河口湖駅(am 8:30)からのバス
遠めですが読書しながらなら動くのですぐ

f:id:himukazu0616:20180716161831j:plain

土日だと9時05分発のバスも河口湖駅から出ています
ここ登山口までバスで行けます
10:40から登り始め

f:id:himukazu0616:20180716162311j:plain

同じバスに乗っていたのは10人ぐらいの登山者で大抵年配の方が多い
登るペース違うので大抵ひとりとなります
何も音なく静かで考えごとするに最高
元々は奈良時代からの修験道だって

f:id:himukazu0616:20180716162524j:plain

こういう所にたまにあるガードレールは謎

f:id:himukazu0616:20180716162710j:plain

シモツケソウ(多分)

f:id:himukazu0616:20180716163614j:plain

古木いい

f:id:himukazu0616:20180716163702j:plain

苔いい

f:id:himukazu0616:20180716163740j:plain

1時間30分ぐらいで山頂
1760m少々
1時間毎に5−10分ぐらいは休むようにしてます
帰りの方が長い、見所多めなAルートを選択

f:id:himukazu0616:20180716164248j:plain

写真撮る方は絶対に足場がしっかりした所で
構えながら動かない
ずるっといったらほんと危ない所もございます

f:id:himukazu0616:20180716165056j:plain

おぉと圧巻なのは一面の黒岩
屏風岩というそう、ロッククライマーならば知っている場所だそう

f:id:himukazu0616:20180716165229j:plain

登ってる方々いました、凄い
高所恐怖症なので絶対無理

f:id:himukazu0616:20180716165449j:plain

岩清水、冷たい

f:id:himukazu0616:20180716165507j:plain

水が出る場所が多いと植生も変わってくる

f:id:himukazu0616:20180716165537j:plain

八十八大師

f:id:himukazu0616:20180716170254j:plain

都内では一人で登ることが多いです(仲間募集)
でも一人で登ってる方々と山道でお話することも多くて、
この日は50年間毎年登っているという76歳の方にお会いした

外見20歳は若かった、、地元のお話聞きながらのんびり休んだ
あんな歳のとりかたしたいものです

f:id:himukazu0616:20180716171212j:plain

14:55ぐらいに下山
三つ峠グリーンセンターで温泉にも入れます
温泉とお酒とつまみと三つ峠駅まで送迎までしてくれて1,600円

唐揚げはもう一個あったけれど食べた後
山降りた後の温泉は最高です、ほんと


ジムで2時間過ごすならば
山登りで運動することおすすめです
都内日帰りで行けるところも多いです

 

お題「海派? 山派?」

---------------
装備
登山靴、帽子、着替え、ポカリ500ml×3本、かっぱ、ストック

丘とか整備道のトレッキングでない限りは
足ひねるのでスニーカーやめた方がいいです
1万ぐらいで登山靴ある

ストックは今回使わなかった
体重が分散するのであると楽です
3,000m前後ぐらいの山だとないと辛い印象

 

音を楽しむ休日。六本木での企画展「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」へ行きました

企画展「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」が開催中

f:id:himukazu0616:20180707183529j:plain

21_21 DESIGN SIGHTが会場です
安藤忠雄 建築、三宅一生の「一枚の布」という概念が通底にあります

長大な鉄の板を使うの大変だったそう

f:id:himukazu0616:20180707184122j:plain

CORNELIUS小山田圭吾さんが書いた『AUDIO ARCHITECTURE』が会場内に流れます
歌詞が THINK, TIME などの単語が並ぶ部分があるのだけれど
それに合わせて映像が動き出す

ずーっとリフレインするんだけれど飽きない


「アーキテクチャ」は「構造物」であると共に
ある環境に置ける人の行動の自由度を決める「場の力」のことを意味する
キャプションに書かれたこの文章が全面に現れた作品が多かった

f:id:himukazu0616:20180707185452j:plain

大西景太 Cockrail Party in the AUDIO ARCHITECTURE

会場にはフルスクリーンの20−30mにも及ぶ映像作品が音に合わせて流れています
この作品が一番好きだった
自分の名前や関心事が選択的によく聴こえる「カクテルパーティ効果」
音の要素をモーショングラフィックにして全てが認識できないほどパターン化

カクテルパーティ効果で反応できるその速度は
スパコンでも追いつかないと早瀬耕さんの作品で読んだ
ノイズ化した中で聴こえ見えるものが何かを問われているようでした

f:id:himukazu0616:20180707190621j:plain

音楽と映像と鑑賞者が一つに統合される作品
音楽に組み込まれた個人がどう振る舞うかっていうのもARCHITECTURE
映っている方々が映像に合わせていろんな表情していた
インターフェイスによって人の振る舞いは変わる

鑑賞者が表現者にシームレスに変わるのは面白い

f:id:himukazu0616:20180707192330j:plain

勅使河原一雄 オンガクミミズ

音の可視化どうするかって命題もらった時に
オンガクミミズって最高
楽曲を「生命的に脈打つもの」として捉えています

脈打つって言葉は視覚的な気がします

拍動は聴覚的な印象あるけれど

曲調は静かです

f:id:himukazu0616:20180707193014j:plain

ずっといられる空間でした

--------------------------------------------------------------------------
会期 2018年6月29日(金)- 10月14日(日)
会場 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
休館日 火曜日
開館時間 10:00 - 19:00(入場は18:30まで)
入館料 一般 1,100円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料

--------------------------------------------------------------------------

 

表参道、岡本太郎記念館に行って来た。

岡本太郎記念館

f:id:himukazu0616:20180625011920j:plain

1998年に作られたこの場所。
実際に岡本太郎さんが40年程アトリエとして制作されていました。
表参道にあるってご存知でしたか!
アーティストトークがあり参りました。 

f:id:himukazu0616:20180625012705j:plain

作品が沢山。
写真は全てOKな場所です。

f:id:himukazu0616:20180625012715j:plain

あいにくの雨だったのですが、
中庭にも作品が並びます。

f:id:himukazu0616:20180625012710j:plain

そんなに大きい場所ではなくて
アトリエやいくつかの小さい作品が置かれている
気軽に岡本太郎さんの作品触れに行くにもいいかも

f:id:himukazu0616:20180625012748j:plain

2Fはこんな感じ
靴は脱ぎます

f:id:himukazu0616:20180625012755j:plain

明日への神話の原案もありました
渋谷の『明日への神話』の作品のスケッチも
始めは油絵で下書きを描き、段々と大きくなって行った
メキシコのホテルのために作られたものではあったもの以後転々と同国を周り
日本に戻ってきた

山本直樹

f:id:himukazu0616:20180625012738j:plain

砂糖を使った岡本太郎の絵
補修に使われる雁皮紙に線香で穴を開けて絵を描いて
そこに砂糖を落とす

小さなヴァージョンでのワークショップもあって
全て最後には食べる
砂糖を食べた時にはふっと思い浮かべる

五感で想起される記憶のトリガーを設置して行く作業はとてもいい
視覚情報に時間を多く割いている中で
イメージのアプローチが複合的で好きでした

受賞作品でも五感で記憶を想起させる文脈があってとても面白かった
美術手帖の記事

《Miss Ileのみた風景》(2017)

第20回TARO賞は山本直樹 《Miss Ileのみた風景》に決定|MAGAZINE | 美術手帖


直接話を聞く機会は増やしていきます

 

『人はアンドロイドになるために』読書報告

お題「好きな作家」

f:id:himukazu0616:20180701152048j:plain

アイデンティティ、アーカイヴ、アンドロイド
I Wanna Be Adored

才能の保全をアンドロイドによってされ始めた社会。
アンドロイド化されたアーティスト。

自分の能力が衰えていく中で、
完璧以上のコピーを何年も繰り替えすアンドロイドを巡る話。

自分の作品を後世に残したいのは分かるけれど
「自分自身」を永遠に残そうとすると生まれる問題ある。
死ぬ時に完璧なまま残る自分をどう観るか。

思い出したのは『東京喰種』
不死身な方々が沢山出てくる。
殺し方は断頭。でも死なない。

断頭すると頭には自我が残ったまま、新しく頭が再生される。
思考も完全にコピーされた新自分が生まれて、旧自分は頭に残ったまま。
この作品はアイデンティティは何に宿るかという問いを残して行きます。

才能の保全は人間国宝でも語られる。
アンドロイドが実用化された時に
使われ方の一つとして検討されるでしょうね。

遠きにありて想うもの
See No Evil

遠隔対話が可能なテレノイドが出てきます。
上半身だけのマネキンのようなデザインを前にして、
スカイプのように対話する。既に実在ですね。

生身の人間との対話がコミュニケーションを活発化させるわけではない。

Pepparが認知治療の介護ロボットとしても使われていて、
普段話さないご老人もPeppar相手だと話すこともあるそうです。
コミュニケーションのタイプによって必要な存在のカタチは違う。

先のアイデンティティは何処へ?という問いにに加えて、
遠い場所とのコミュニケーションのあり方が描かれます。
実はすでに実例がある。

karapaia.com

 

人間がする予測と、その対象の動きが合致している時に存在感がする

とりのこされて
Wish You Were Here  

アンドロイドを庇おうと人間の死傷者を出してしまう主人公。
ロボット至上主義者団体からすると象徴となった彼は、
自身の複製を持ちかけられます。

身体性の分裂が
自我のありようにどう影響を与えるのか?

 

森博嗣さんのWシリーズの中には、
集合知としての人工知能が描かれていました。

中央集権的なイチ個体が分裂した個体を支配するのではなくて、
スタンドアローンな個体から定期的にフィードバックされて総体意識が成る。

この作品で描かれたオーロラの自我は分断されているけれど、
総体としてまとまってる 。


そもそも人間の身体も髪の毛は抜けるし、
爪は切るし、身体組織の何%かは常に入れ替わって分断されている。
分断されてなお総体としての自我を保つには
分断率が鍵かなと個人的には思います。

時を流す
Radical Paradise

身体性の分裂が
自我のありようにどう影響を与えるのか?
この問いの発展版。

身体の拡張が環境にまで及んだ場合の自我のありようともなると、
想像したことない埒外だ…一気に広がっています。

宗教とロボットに関しては、
ガーディアン紙で描かれていたロボット牧師が印象に残っている。

(英語)

www.theguardian.com

州教会ヘッセン・ナッサウ福音主義教会が開発。
教会の役割を機械化したいわけではなくて、
機械に宗教的な側面を付与することは可能かの実験だそうです。
複数言語での祝福を述べる機械。

後ほど信仰の対象となるロボットと、
信仰を伝播するためのロボットがあるという話が出てきます。

『サイコパス』でのシビュラシステム、『1984年』のビッグブラザー。
絶対者としてのシステムは否定的に描かれることもあるけれど、
伝播するためのロボットは案外社会は受け入れるかもしれない。

人はアンドロイドになるために
You can't catch me

移植を受けていたミカが、
アンドロイド化を志向していく過程とその後。

身体を組み替えることで
思考が変わっていくと描かれているけれど、

身体を組み替えることで
社会との関わりが変わっていくことが間に入ってると思った。

いわゆるバリアフリーの考え方は、
身体が変わってしまっても「社会」との関わりが変わらないようにする。

設備的なサポートがあっても、あくまでサポート。
「社会」全般は変わらないから上手く馴染まない面もある。

生活範囲も思考範囲も有限なので、
小さくとも摩擦が100%ない「社会」があれば、
別な地平も開かれるのではと思いました。

全6編からなるこの物語は、
身体の拡張とアイデンティティの在りかを書いている印象でした。

対ロボットという対立構造ではなくて、
交わっていくものという文脈で様々な思考実験されています。

考えうること多いのでおすすめ。 

人はアンドロイドになるために (単行本)

人はアンドロイドになるために (単行本)

 

 

チームラボのEPSON teamLab Borderlessへ行って来た

チームラボ MORI Building Digital Art Museum: EPSON teamLab Borderless

お題「行きたい場所」

ついに行ってきました
お台場にてスタートしたチームラボのミュージアム
ただただ称賛をおくりたいです

f:id:himukazu0616:20180624233642j:plain

暗がりを進むって行為はやはりアガる
入り口から暗い道を歩く興奮の余韻と焦らし

いざ開けるとどこを観ても作品になっている場所でした
視界の広さ全面に広がる情報は一旦閉じた感覚を一気に埋める
いやっほーと声あげたい

チームラボの企画展は3−5作が出ることが多いけれど
今回の作品群は何十にも及びます
そう、群 群れ
どこから周ってもよし順路のないワークス

f:id:himukazu0616:20180624234159j:plain

呼応するランプの森

鏡張りになっている部屋
ランプがまんべんに広がる

「鏡面は簡単に創れる無限」という言葉に最近触れて
それでも光子は一定サイズがあるから
どこかで像を写せなくなるから有限という話も聞いて

暗がりに灯されるランプも沢山
映り込む自分も沢山

 

夜間の神事での灯籠は「陰燈籠」といって
走馬灯の暗喩の「回り燈籠」を示唆するものでもある

有限と無限と死を想起する空間!非現実感あるある!

f:id:himukazu0616:20180625000106j:plain

追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点

こちらは八咫烏
天地がぐるぐるする作品で
森美術館でも以前観ていたことがあってとても大好きでした

180度が見回せる作品はある
だけれど作品自体が天地も動き回る作品は少ない
立っているその場が不確かになって、そして八咫烏ですよ?組み合わせが最高
人のいま、ここ、を認識する力ってのは思われている以上に曖昧で

追うカラスも追われるカラスってあたりが
輪廻かねーと妄想している、あぁコンセプト造った人に訊きたい

f:id:himukazu0616:20180625000642j:plain

一つの空間で何十分ものんびりできる
こちらは光溢れる作品
この作品は昨年2017年に渋谷ヒカリエでも観ていた作品
ハコは少し縮小されたけれど、音と合わせた光の波の応酬は変わらず圧巻

指定されていないんだけれど、お客さんも何故か円陣となっていて
地面にも「舞台」が出来てる
時に真ん中に誰か立ったりして
案外、観客と作品での共創時間がそこにあったなとしみじみ

f:id:himukazu0616:20180625000728j:plain

会場2階は身体を使った作品も多くて
作品と関わり合いながら楽しむものに溢れていました
子供は絶対楽しい 大人は童心に還るべし

頭を使ってPCのタイプをして液晶を観て仕事して
「疲れた」と1日が終わるのは人間機能的にオカシイ
思いっきりはしゃぎましょうという空間です、夜よく眠れます

f:id:himukazu0616:20180625000855j:plain

塗り絵を懸命にしている方々がいると思ったら
ここで描いた動物の絵は投影されて会場一面に動き出すようで!
これですよ作品の凹凸感
参与して初めて完結する作品は大好きだ

f:id:himukazu0616:20180625001010j:plain

視覚も聴覚もフルに楽しめる時間でした


このミュージアム3時間ぐらいいました…
2時間では足らないかと思います

注意事項は
ヒールが禁止なのと15時以降が空きやすいとのことです
当日券はないことも多いのでWEBで事前予約をぜひ

とてもよかった
何回か行きます

 

=============================

MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless
東京都 江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン

【月~木】 11:00~19:00(21:00)
【 金・祝前日】 11:00~21:00(22:00)
【土】 10:00~21:00(22:00)
【日・祝日】10:00~19:00(20:00) ※最終入館は閉館の1時間前 ※